リサイクルって、ビジネスにならないのかな。

 現代の日本において、収入の減少からくる消費行動の弱体。高度成長時代では、池田内閣の所得倍増計画によって、収入の増加による大消費時代が到来しました。その当時、TVをはじめとして、電化製品が飛ぶように売れ、日本全体が中産階級といわれ、各世帯間で自動車を持つようになり、好景気に沸きました。それも、1970年の日本万国博までで、その後、石油ショック、ドルショックを経験し、1990年頃のバブルの崩壊以降、国民所得の減少、大消費時代の終結。低成長時代の到来。2000年頃から日本経済の失われた10年と言われる泥沼の不況が今でも続いています。
 バルブの崩壊頃から、日本人の生活様式が変わってきて、その頃までの大消費時代に比べて、欲しい物が少なくなり、生活する上で自動車や電化製品などもひと揃え持つようになりました。そして、収入の減少もあるのですが、余計な物を購入しなくなったのです。
 このような傾向から、販売会社の業務が難しくなり、生産すれば何でも売れる時代はおわりました。そして、販売会社では、通信販売やインターネットによる販売と業務を駆使して、売り上げを上げる努力をされています。
 インターネットが普及することにより、いらない物をオークションにかけて転売することも増えてきました。リサイクルショップでは中古の販売も人気になっています。でも、このような傾向から、社会的にもリサイクルを盛んに奨励する時代だからといって、リサイクル、中古販売、古物商が利益を上げられるか。いや、オークションは別として、リサイクルショップの場合、余り利益が上がらないらしい。何故ならば、いらない物を安く引き取ることはできても、その商品を新品とはいかないまでも、売れるように加工しなければならないらしくって、その経費と時間がばかにならない。
 古くなったケータイを処分した時に、銀等を取り出し再利用。これもリサイクルなのですが、このようなリサイクルをしようとすると設備費や人手がいることになる。リサイクルで儲かればよいのに。

屍者の帝国

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